母の宿題を手伝ったら、自分の日本語知識が不十分だと思い知った

日記

11月20日午前、母から電話がありました。
「教えてほしいことがあるんだけど…。」と。

何のことかと思ったら、ミニデイサービスでもらってきたプリントで答えがわからない箇所があるとのこと。

どうやら母が利用しているデイサービスでは「宿題プリント」を配布しているらしく、次回利用時にスタッフさんがチェックしてくれるらしいのです。

今回の宿題は、動物シリーズのことわざ。
( )の中に指定された漢字を入れて諺を完成させるというモノらしいです。

最初の問題は、「『前門の虎後門の(ナントカ)』なんだけど、答えは『狼』でいいんだよね?」との確認。
はい、正解です!と回答しました。

二つ目の質問は、「『(ナントカ)の目鷹の目』。『うのめたかのめ』だと思うんだけど、『う』って、弟の隣に鳥を書く字でいいんだよね?」
これも、はい、正解です!。

三つ目は、「『(ナントカ)群の一鶴』なんだけど、鶴は何の群れにいるんだろうねぇ?」と。
え~っ。私、一瞬戸惑いましたけど、ケイグンノイッカクという諺を思い出し、「トリじゃない?ニワトリって漢字あるでしょ?」と伝えました。
「左側にノの下にツ、その下に夫と書いて、右側に鳥と書いてあるヤツ」
「あぁ、あった、あった。これね。」
ということでこの問題も解決。

四つ目。「『(ナントカ)に噛まれて朽縄に怖じる』。何かに噛まれて縄が怖くなったってことだと思うんだけど…」と、母。
私、即座に応えられず…。このことわざを今まで知らなかったかも…。
ネット検索して、「蛇に噛まれて…」だとわかり、「お母さん、ヘビ。答えはヘビ。左側に虫で右側がうかんむりの下にカタカナの『ヒ』って字!」と応えました。
「そっかぁ。ヘビね。ヘビの漢字は知ってる。」と母。

五つ目。「『(ナントカ)を追う者は山を見ず』。山を見ない人は何を追いかけているんだろうね?山の中で追いかけると言えば、猪とか雉とか鹿とかかなぁ。」
宿題プリントの選択肢の中に、猪、雉、鹿があるようです。
母の父も兄も猟師の免許を持っていたらしく、特に冬場は猟をしていたと聞いたことがあります。
今流行のジビエ料理を普通に堪能していたらしい。羨ましい限り。
とは言え、私はこのことわざも即答できなかったのでネットで検索しました。
「お母さん、答えは『鹿』!インターネットのことわざ辞典でしらべてみたよ!答えは『鹿』。」

六つ目。「『(ナントカ)に翼』。これの答えは何だろう?もともと羽がある鳥じゃない動物が答えだと思うんだけど…。」と母。
はぁ?ナントカに翼??
一瞬、レッドブルの広告キャッチフレーズが私の頭をよぎりましたが、いいやそれはあり得ないと思いまたまたネット検索。
答えは「虎に翼」だとわかりました。
韓非子からのことわざだそうですが、私が60余年生きてきて一度も使ったことが無いフレーズです。
母の宿題がきっかけで、私は新しい諺を学ぶことができました!

七つ目。「『君子は(ナントカ)変す』」
これは私も度肝を抜かれたという印象の諺です。
母から電話で受けた質問は、「『キミコさん』が変わってしまったらしい。これ、(ナントカ)の部分に何の動物を入れたらいい?」というモノでした。
はぁぁ?キミコさん??なんじゃそりゃ???

プリントにどのように書いてあるかを確認したところ、母が言っていた「キミコ」の部分は「君子」と表記されていることがわかり、またしてもネットで検索しました。

答えは、「君子は豹変す」です。
(ナントカ)部分は「豹」が答えであることを伝え、とりあえず母の宿題は無事終えることができました(汗)。

ミニデイサービスの宿題を通して、私が知らない諺がたくさんあることを痛感しました。
宿題プリント、レベル高くね?

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